お探しの分野はどちらですか?

旧型ルスネコボックスのロックを取り扱いが簡単なものに変更する

2022年3月25日

手っ取り早く、実際の作業と出来上がりは?

暗証番号不要がいいなあ

新型のルスネコボックスをネットで見てしまってから、急に不便な気がしてきた。

この間なんか、Amazonの配達でただ閉めてあるだけと思ったら、ご丁寧に数字を崩してあって、しかも暗証番号の記載がない。カギでやるしかない。

旧型のルスネコボックスだとこういった場合

  1. カギをさして、open方向に回す
  2. 数字を回して右回りに数字をまわしていって、止まったところ=暗証番号を探り出す
  3. カギをcloseに回す
  4. つまみをopenに回して扉を開ける
  5. そのままカギを抜いて、自分で設定したい番号にする

と大変面倒である。特にカギの操作がどうだったかわからなくなるので、なかなか開かなくてイライラする。

これと言うのも

・ 旧型は「暗証番号を宅配業者などが自由に変更できるビジター仕様(free code , public)であり」毎回暗証番号の設定が必要、暗証番号を教えてもらわないといけない

・ 新型は「暗証番号をオーナーがあらかじめ決めたもののみで開くメンバー仕様(fix code , member , personal)のため、宅配業者は暗証番号の設定が要らない。」さらにゼロリセットという、回して閉じると、自動的に数字が回って0000に揃えられ、ロックもかかる。

宅配業者からみたらどうか?

暗証番号の設定はめんどくさいであろう。宅配ボックスごとに微妙に違いがあるだろうし。夜は暗くて数字が見えづらい。それに設定したからには「暗証番号を何らかの方法で連絡しないといけない」

たった1つの鍵セットを求めてネットの海をさまよう

もとのロックは中華 WT = wangtong社 のものと分かった。

そこでこのwangtongのゼロリセットのものを買えば完了。。。とはいかなかった。あるのはある。しかしAlibabaにしかない。AliExpress とか各国amazon , ebay 探しまくるも無い。

# ご存じと思うがAlibabaは会社単位の取引なので、最小注文単位が300とか500個なので話にならんのよ。。。


「 combination cam lock 4digit 」などなど入れて連日検索したが、ドイツのLehmann社製とかならあった。しかしLehmannはHPに細かなサイズが公開されていない。

そのうちわかってきたが、そもそも「ロックを1個から売ります」って会社ほとんどないのよ。

それでも2社ほど探し出したが、サイズの不安もあるし、海外送料入れると1万円位になりそうなのでやめた。

これで行く。むしろこれしかない。

結局使用したのは、一番最初のころに発見した ジョープリンス竹下 L-336A である。モノタロウで購入。

※ なお L-340VA は元のコンビネーションロックと見た目同じ感じだけど、シャフトの長さが長くて、止金が離れすぎちゃう。

もとの採寸と公開されている” 2D JPEG 図面閲覧 ”から徹底的に寸法を検討した。

実際の作業 (画像クリックで拡大)

これまでの苦労に比べたら実際の作業はあっけないほど簡単だった。

扉を外す → 元のロックを外す → 穴を外側に13.5mm拡大・カットする → 新しいロックの余計なノッチを外しておく → はめ込むだけ。 

0,ジョープリンスの L-336A

1,ルスネコの扉を外す。上下の棒を引っ張るだけである。この扉はスプリングの力だけで位置を固定しているんだね。バネをなくさないよう注意。さびが発生していて渋い場合があるので、あらかじめCR-C556を軽く吹いとくとスムーズかも。

2,元のロックを外す。上と左右の爪で止まっているだけなので、押し込んであげれば外れる。

3,外した扉を平置きして グラインダーや何らかの方法で 外側13.5mm拡大・カットする。※ 元穴から見ると横幅は33.5mmになる。上下はそのままのサイズでOK。

※ 滑り防止に養生テープを貼ってからカットした。

今回の作業らしき箇所はここだけなので、ここだけはきっちり丁寧に!

当方は単純にグラインダーうるさいので、マルチツール+ダイヤモンド刃使ったが時間がかかって却って大変だった。うるさくても短時間に終わった方が良いかも。ただしグラインダーは本当に危ないので怪我に注意です!

バリを100均紙やすり(60番と100番)で取って穴は完成。

4,新しいロックにはフリーのノッチがついている。これがあるとはまらないので外す。そとの丸い部分をペンチでつぶしてあげれば抜ける。

5,上下を間違えないようにして、根元まではめ込んであげれば完成!※ 後ろがあたって少し削らないとダメかな?と懸念していたけれど、そのままで大丈夫だった。よかった。

5,新しいロック方式になったことを表示してあげないと、今まできちんと暗証番号を設定してくれていた配達員さんが混乱するだろうから、テプラで表示した。旧型に付属していたマグネットの説明書きも撤去。

できあがりと感想

・ 取っ手が2つあってちょっと格好が悪い。取っ手部分のプラスチックをカットすれば良いかもしれないが、面倒だし開けやすいのでこれで良いかと思っている。

・ 事前の採寸で、止金の長さが1-2mm足りないのはわかっていた。実用上問題はない。

・ もとのロックは閉めると開けようとしてもほとんど扉は動かないのだが、今回取り付けたものだと、2-3mm位は開く。実用上は問題ないし、止金にビニールテープを2巻き位するか、熱収縮チューブでもかぶせればばっちりかと。

・もともとの止金を移植してみたが、中華製の止金は星形の切り方が雑なので回転方向にガタが出るのと、何より上述の閉めた時の、ガタが気持ち多めになるので、結局ジョープリンス付属の止金に落ち着いた。

もともとのロックも同じ番号を使う=メンバー仕様に変更できそうだが、、、できた!

ゼロリセットは効かないが、「暗証番号はいつも設定した番号です。配達員さんは閉めて適当に数字を回しておいてください。」だったらずいぶんお互いに楽ではないだろうか?

じつは、もとのwangtongのロックは、裏のスライドスイッチで「いつも同じ番号で開ける」ようにできる。

※ 次の記事に書いたのでよろしければご覧ください。