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収納棚のひずみ・中央の垂れ下がりを鬼目ナットで修正する

2022年8月5日

収納棚の中央の垂れ下がり

# 画像クリックで拡大します。

この戸棚は本来キッチン用らしいのですが、そこに書類などを入れた結果、重さで中央部が垂れ下がってきて、扉も下がってしまったと。たまに中央部の縦の桟が外れる事があり、ガムテープでごまかしているけど、何とかなりませんか?と。

えーそんなのやったことないしどうしたら良いのだろう?それに、あの~私、本業違うんですけど(笑)

見てみると、言うほど書類は入っていないし、他の荷物もそれほど重いものではなく、「これで中央部が垂れ下がるのならば食器でも確実に同じ事になるのでは?」と思われました。

ん。。。???

これ、何で中央の縦桟がダボ木で固定されているわけ?

抜けやすい上下方向でダボ木使うかね?普通。しかも接着剤で補強もされていない様子で、少し押したらこんなに開いた。

この戸棚の材もパーティクルボードと言えば聞こえは良いが、しょせんおがくず材。長さが短かきゃいいけど上下の平板のようにある程度長くなると無垢材や集成材に比べ圧倒的に剛性が低くてたわむでしょ?

結論: この棚は作りが間違っている。百歩譲っても接着剤で処理してないのは絶対間違ってる!ぷんぷん(怒)

怒ってばかりいてもしょうがないので、修正します。

単純に木ネジ何本か入れる?お手軽だけど、芯材がおがくずだからすぐにグズグズになりそう。あと木ネジの頭がかなり広いやつじゃないと次第にめり込んできて持たなそう。

補強の縦板を作って入れる?きっちりサイズにカットできるかなあ、それにせっかく縦桟が前後に分割してあって、物を取り出しやすくなってるのに、余計な縦桟追加して使いづらくするのはダメだろう。鉄のアングル、、、???

今回は「一番問題となっている外側の縦桟を抜いて、そのダボ木を抜いて、鬼目ナットを埋め込む方針」としてみました。

今まで鬼目ナットは使ったことがないので少々勉強しましたが、あまり加工精度が取れそうもないので、ごく普通のタイプを発注しました。結果的にはこれが正解でした。全てモノタロウで発注。

縦桟外し

ここが簡単に外れないと話にならないですが、前述しておいた通り接着剤も使われていないので、押して下面の平板を広げたら抜けた。

逆に言うとこの程度で外せるということは、板自体の曲げ強度が弱いということであり、重めのものを入れてある程度の期間使えば、たわむのが必然と。

ダボ木を抜く

実はここが今回の作業のポイントで、その後の作業があっさり終わるかどうか?鬼目ナットの位置が正確に出るか?がかかっている。

縦桟に埋め込まれているダボ木を抜くわけなんですが、最初はラジペンでてこの原理で少しずつやったら何とか抜けたんですが、結構大変でした。ただ、ダボ木側も接着剤は使われていないようなので、抜けるはずです。

で、「よーしプライヤーで」と思ったらねじ切れてしまいました。。。

で、ねじ切れた部分ってダボ木もグズグズだからドリルのセンターがちゃんと出ない。ええい!ままよってやったら穴位置が結構ずれてしまい、やばみ。。。

ちょっと考えて、「ニッパーでダボ木を軽くくわえて、同じようにてこを使いながら少しづつ抜いたら、以降簡単に抜けました。ここポイントです。刃が痛むので、100均とかの安物ニッパーが良いかと。写真はFUJIYAの高級?ニッパーです。

下穴と鬼目ナットの挿入

6mmの鬼目ナットの下穴は「8.7から9.0mm」との事でした。鬼目ナットを入れる芯材が弱いので、あらかじめ8.7mmのドリルを購入しておきました。下穴をあける深さをだいたい測ってドリルに養生テープでマーキングしました。

今回のダボ木の穴は7.5mmだったので、だんだん広げたりはせずに、いきなり8.7mmで大丈夫でした。

6mmの鬼目ナットの頭は6mmの六角でした。また鬼目ナットは面一より気持ち深めにねじ込み、桟の密着を狙いました。

あとは、上下のパネルの穴をダボ木穴と同じ7.5mmで抜いてやり、M6のジョイントコネクターボルトで「桟の位置と直角に気を付けて」留めてあげれば完成です!# 今思えば、事前に鉛筆かなんかで桟の位置をマーキングしておけば簡単だったなあと。

ジョイントコネクターも色々種類があるのですが、強く締め付けられるように頭はプラスでなく、六角(4mmでした)としました。

感想

人様のものなので、壊さずまともにできて良かった。ネジの頭の隠しに白のキャップも買っておいたけどサイズがぴったりで入らなかった。

今後、鬼目ナット自体が緩んでくる可能性もゼロではないが、ナットの山が普通の木ネジなどと違って幅広なので保持力は強いと思われる。ネジ側が緩んできても、締めなおせば良いので単純な木ネジ追加より良いかと。

鬼目ナットはとても便利なものだとわかった。自宅内の家具の修理にも活躍できそう。

# 最近は職場で” DIYで色々直す奴 ”ってことがバレてしまい、「えっ?そんなの修理したことないし、修理を考えたこともないよ、、、」って修理依頼がいっぱい来るようになってしまった。

確かに業者に頼むよりはるかに安いし見積もりとかしないから早いと思うけど。材料費しか請求しないし、さらに最安の手段と材料を探してからやるから当たり前だけど。(例: 壊れたリモコンのハンダ付け直し0円とか、モーターばらして0円とか。。。)

人様のものなので壊すわけにもいかないし、下調べが大変なんだよあ。

まあ直ると喜んでくれるので、それを喜びにつたない私のDIY力をいかしていきますか!

同じような方の参考になれば幸いです。