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傘ラジオをつくる

2020年12月23日

なぜか急に「ゲルマニウムラジオ」が無性に作りたくなった。
小学生の頃作ったことがあるが、イヤホンでしか聞けないしすぐに飽きてしまった。


なぜ今頃になって?それは自分でもわからない。

自分の中にはある種の発作みたいのがあって、「急に何かやりたくなる時がある」

大体その後は見向きもしなくなるので発作としか言いようがない。


さて、ゲルマニウムラジオと言うのは、ゲルマニウムダイオードとイヤホンと配線さえあればできる「電池の要らない」ラジオである。


このゲルマニウムラジオの最も原始的なものは「塹壕(ざんごう)ラジオ」といって、これは戦争中に戦況が悪化して、塹壕から出るに出られなくなった兵士が作ったらしく、錆びたカミソリの刃と鉛筆の芯とその辺に転がっていた針金と配線を使って作ったラジオである。


錆びたカミソリの刃と鉛筆でダイオードの替わりとなる!すばらしい発想である。


色々調べていくと、ゲルマニウムラジオは根強いファンがいるらしく、深い世界でやばそうだった。
実はゲルマニウムダイオードの替わりに、鉱石と針でも出来るのだが、大変危険な感じがしたのであえてポピュラーと思われる「傘ラジオ」を作った。


ホームページが大変親切で、製作動画まである。構造も簡単でしかも長年掛けて内容がブラッシュアップされているらしく、初期の頃と微妙に作りが変わっていた。

で、できたのがこれである。配線をテープで留めるのがたるいので、黒の両面テープを使って子供たちにやらせた結果カッコ悪くなったが、きちんと聞こえるし選局も出来る。
大成功である。


またダイオードの代わりに錆びた包丁と鉛筆の芯でも検波に成功した。うれしい。

3日位子供たちが興味を持ってくれたので「大成功」である。

邪魔だから片付けるように大本営からお達しがあったが、ただ捨てるには惜しい。


それに、傘で作っていた輪の大きさをもっと大きくすれば、さらなる性能向上が見込めるかも知れない。。。替わりになるものは何か無いか?ひらめいた!!!

「トランポリンラジオ」である。

ラジオとして使えながらも本来のトランポリンとして遊べる。選局は輪の配線を少し剥いておいて挟む所を変えることで行う。
やってみると、選局はほとんどできない事がわかった。

感度も期待したほど上がらないというか傘ラジオと同じくらい?


でもラジオだしトランポリンだし。数日後私の部屋に運び込まれていたのは言うまでもない。

あの~私の部屋は物置じゃないんですけど。