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ガス乾燥機 乾太くんの排気ファンあたりの修正に挑戦する ~実際の作業~

2021年1月10日

実際の作業を、参考に書いときます。

用意するもの

・ベアリング NACHI 6000 2NSE x 2個
・当方のようにシャフトの段付きを簡易修正するなら シムボックス 真鍮厚さ0.01mm
・瞬間接着剤: ロックタイトの刷毛付きを使用
・320番と1000番あたりの紙やすり
・プラスドライバー Ph2
・ラスペネなど潤滑スプレー
・13mm 75度 オフセットメガネ: 一番肝心のドラム側のセンターボルト外しに使います。
オフセット付きでないとドラムの奥まで遠いので難しいと思います。
・パイロットベアリングプーラー:台湾製(アストロ・ストレート・Amazon・デイトナあたり全部製造元は一緒でしょ。)
 プーリーASSYには両端にベアリングがあります。ですのでベアリング内径にひっかけて抜くタイプのものが必要です。これを回すのに六角レンチや17mmのスパナあたりが必要です。
<簡易圧入具>
・長さ60mm M8 ボルト もしくはM8 60mm 六角穴付きボルト
# 上のパイロットベアリングプーラーがあれば、ばらしてそのM8ボルトが使えます。
・M8 40mmワッシャーx2枚 : 左右で使います。ベアリング外径の26mm以上あればOK
・M8 ナット 
・抜き取ったベアリング
・あとハンマー 、ラジペンなど

1、裏蓋外したら、真ん中の割ピンを抜きます。位置が良くない時は手でドラムを回すと軸が回転します。上下のネジを外して、丸ベルトを外します。
背板外したところ
次に配線を外すのですが、中央の黒いパーツは上に爪がついています。上を軽く押せば外れます。
あと、写真左上のコネクタの白線・黒線に気を付けました。
配線が全部フリーになれば、ファンケーシングの左右のネジ4本外して軽く上方向(=排気パイプ方向)に持ち上げると爪が外れて、ファンケーシングが外れます。
裏の配線
2、今度は、ドラムの表にまわり、ドラムの中のネットなどを取ります。
すると中央に丸い固定具と3本ネジ、センターに13mmのナットが出てきます。
このセンターのナットが固いのと 逆ネジなので注意が必要です。
シャフトが外れてみると、二面幅がとってあるので、ここをスパナで固定してセンターナットを緩めればできそうなんですが、分解前はわからなかったので、片手でドラムのセパレーターをがっつり抑えて「右回しで緩みました」、周りのネジ3本は最初に外すと固定できないのでまずはセンターからです。
外した後の画像しか無くてすみませんが、あげときます。
4、排気ファンについているネジを4本外すと。プーリーASSYが外れます。
5、プーリーASSYのシャフト軽く叩いたら、緩んで外れました。
プーリーAASYからシャフト抜き
6、ベアリングを外します。
パイロットベアリングプーラー
7、よく清掃してグリース吹いて 簡易圧入器具で圧入します。
なおプーリーがある大きい側には、外したベアリングをあて馬にしました、あっさり入りました。
簡易ベアリング圧入具で圧入
8、シャフトの段付き摩耗を簡易修正します。
320番と1000番の紙やすりで汚れや落とします。段付き部分は接着のために少し荒らしておきます。
アセトンと言うか、マニュキュアの除光液で脱脂後、瞬間接着剤をしっかり塗り、真鍮テープを一巻きして、しっかり指で圧迫をかけときます。
段の「内側の線で」カットします。
巻き終わりはわずかに隙間を開けて開始部分とだぶらないようにしてみました。
シャフト清掃と簡易修正
9、プーリーにシャフトを軽く叩いて入れました。
この時にジュラコンワッシャーが1枚入るので注意。上記1枚目の写真参照
10、マグネット+マグネットケース → プレート → 排気ファンを組みなおします。
マグネットケースとプーリー
11、あとは元通りに組んでいくだけです。
・ 真鍮製のスペーサーNo.809の位置に注意!、下の図面をよく見てもらえばわかりますが手前で、ドラム内です!
# なお、前ブログには書きましたが
「肝心の逆ネジのセンターナットをしっかり締めないと、排気ファンが修理前と同じくらいグラグラ」で、こっちの心も揺れます。((*´Д`)
→ 2回目の修正のブログをご覧ください。
・ ファン側シャフトに3枚円形のジュラコンワッシャーを挟んで、一番後ろのジュラコンの留め具をシャフトが貫通した後に、スチールのワッシャーと止めピンです。
排気ファンを手で軽く回してブレがないことを確認してから、ファンケーシングを組みます。
一番後ろのジュラコンの樹脂が穴が馬鹿ぎみなのに気づきまして、部品を頼んでいます。
後面シャフト止め
参考: 乾燥機内に貼ってあった分解図の一部抜粋
ドラム部分解図