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7千円で買った富士通ESPRIMO・D582/Gのライザーカードの交換に挑戦する

2023年1月28日

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いきさつ

子供がゲームのAPEXとかフォートナイトでFPSがなんちゃらで、スイッチのだと勝てないと。「ラグいんだけど!勝てっこないじゃん!」とお怒りである。

要はグラフィックの能力が低いから動作がスムーズじゃなくて上手くいかないってことらしい。それに修理したハズのガレリアのゲーミングノートは再び(3回目だよ、、、)液晶割れしたが、外部HDMI接続をすれば使えるので、奪い合いになって、喧嘩が絶えない。。。

仕方がないので子供にゲーミングPCを2台を買ってあげた。モニターも2台。高リフレッシュレート144Hzの液晶モニター・キラキラ光るメカニカルゲーミングキーボード・ゲーミングマウス全部2台づつ。

WiFiカードも2台。お金がかかるなあ。。。。。。

まあPCはゲーム性能に全振りした6万円以内の中古で済ませた。

今は「マザボとCPUは中古だけど後は余った新品パーツで組みました」とか「SSDは新品です」とか自作PCがフリマでいくらでもあるから助かるわあ。

で、今回徹底的にいろいろ調べたので、急にコンピューターづいてきた。

俺の仕事用のPC古すぎないか?

ふと思ったが、俺が仕事で使っているPCはいくら何でも古すぎる。結構気に入っているけど。

EPSONのEndeavor ST150E core i5-460Mというもので、DVDもついているのにとても小さくて、机の上に置いておいても邪魔にならない。サイズは幅195×奥行185×高さ75mm重箱サイズ。重さも1.8Kgしかなく簡単に持ち運べる。

静音性にも優れていて、高負荷をかけない限りファンが高速で回らないのでWeb見たりYouTube見てる位なら、ほぼ無音で静かです。

初代coreシリーズで見た目はデスクトップPCだが、中身のマザボはノート用のもので、今から13年前の2010年式である。SSD+Win10にはしてる。

複雑な計算をするわけでもなく、文書作成とサボりのネット閲覧位だから、全然使えてるけど。

一万円未満でもっと性能のよいPCを探す

なかなか良いのが無い。コンパクトPCとなるとDVDはついてないし、中古でも意外と高い。

スリムタワーでこれで「コンパクト」って言われると疑問だが、ジャンクながらBIOS立ち上がるしメモリーも16GBついてる。グラボのRadeon HD7570_1GBは動いてそうってものである。Win7proのプロダクトシール付き。いくら何でも第三世代はないでしょ?!タイムスリップ感がひどい。。。。

でもねえ。。。なんか妙に刺さって思わず衝動買い。

これを7千円で購入し、新品SSDを2.5千円で買えば見事1万円未満PCの出来上がりである。

地雷なのはおそらくOSがOEM認証だろうから、下手すると認証が通らない。以前のPCでもWin7からプロダクトシールのみではWin7の再インストールの認証が通らないことがあった。

ただWin7からWin10では、この辺が寛容になっている感じでOEMでも認証が通った経験がある。

ドキドキしながらWin10を新規インストールして、有線でネットに繋いだら「デジタル認証通った!やった!」

一万円未満お仕事用PC出来上がりました!

なぞのトラブル。有線ネットワークが断続的に切れる

しばらくは「いやー第三世代っていっても全然使えるねえ~(今は十三世代だが、、、)」とか(今となっては超低性能だが)グラボあるのとないのじゃ大違いだわ」なんて喜んでいたが、ネットワークがおかしい。

ネットワークの麻雀ゲーム じゃんたま、、、(*´ω`*) してみたら、カクカクでまともにできん!前のPCの方がまともなんだけど。。。

Wiresharkっていうネットワークのトラフィックをみるアプリで見てみると、定期的に黒ラインなどが出て「ネットワークの問い合わせ内容に対してこのPCがきちんと答えられておらず、リトライをしている」のが分かった。

BIOS最新にしてみたりしても直らず、「やっぱりジャンクなのか。。」と悲しみにくれたが、グラボのRadeonのドライバーを最新にしたら、なぜか直って快適そのもの。

富士通のESPRIMOという闇

こうなると欲が出てくるもので、「i7-3770にCPU変えてみたいなあ」とか、「グラボ変えてみたいなあ」など出てくるのが当然。

電源は、、、「なに!市販品に変更ができないのか。。。」

なんか遊ぶには地雷じゃね?この機種、、、、。

富士通ライザーカードという闇

本体が7,000円なので、全く下調べせずにぽちってしまった。

購入前は「へーグラボ付いてんだ、じゃあグラボ変えればいいんじゃね?」なんて簡単に考えてました。とんでもない間違いでした。猛省。とんでもない情報が出るわ出るわ。

この機種はスリムタワーだけどライザーカードっていう、カードの方向を水平にする方向変換カードがついていて、純正のグラボもそこに刺さっているんだけど。これが曲者なのよ。

下がもともとついていたJIQ57Y
裏から

# じつはこの件で一番情報があるのが、2chのスレッドでずいぶんためになった。これらの情報もどこまで本当でどれが嘘かもよくわからないが、まとめてみた。

  • ライザーカードは基本的に互換性はない。世代や年代で違いがあり、同じ型番(例えばJIH55Y)でも年代が違うと全く使えないらしい。
  • もし本体がサーバー用とかで、マザボ上にPCI-E様に見える黒いコネクタがマザボになかったら当然PCI-Eライザーは導入できない。
  • 第三世代まではマザボの黒いPCI-E様のコネクタを単純に延長してグラボに繋いでも全く使えない。もちろん市販の延長キットものは全く使えない。※ 単純なPCI-Eではない様子。。。
  • 第六世代(D586/)からはマザボに市販の延長ケーブルを直刺しでグラボ動作例がyoutubeにある。
  • 現在のライザーカードJIQ57Yは2slotあるうちの、下段がPCI-Eになっておりマザボとかに干渉するので、一般的な2slotのグラボを導入するには、「グラボのケースを外しファンむき出しにする+α」「PCI-E延長ケーブルでグラボの位置を無理やり上に持ってくる」しかなさそう。# このへんもYou tubeに動画あり。
  • 現在ついているライザーカードに1slotのグラボならすんなりOKだが、電源の容量が230Wと少ないうえに独自規格のため市販品に交換できない

グラボの選択肢がほとんど無い

電源容量に余裕がない。交換もほぼ不可能。

Max OUTPUTが230Wだが、SSDに交換する前提でもCPUとGPUに使えるのは12VX13A=156 W

一方 5V + 3.3V maxは60Wだから、合計で制限をかけてくれると都合よく考えても、230 – 60 = 170 Wが目一杯の限界だろう。

なるべくTDPが低い補助電源不要なグラボを探すしかないが、さらに追い打ちをかけるようなことがあり、グラボが前後方向に長いとCPUフィンや基盤の出っ張りに干渉して入らないっていうのがある。

230W だが12Vは13Aまで

・ この機種についていた純正オプションの Radeon HD 7570のTDPは60W

・ 1slotのグラボならばGT1030=TDP30Wあたりだろうけど、性能が低すぎるし性能を考えれば中古が馬鹿みたいに安いわけでもない。

・ 1slotのGeforce GTX1650は存在するが、中古ではほとんどない。ちょっと前からグラボがあほみたいに高くなって2slotでも中古でも高すぎて(2023.1現在 15,000円以上)そんなことするんだったら、この機種はやめて買い換えた方がよい。

・ となると RadeonならRX6400=TDP54W 460X=TDP75Wか、同じTDP75WのGTX1050 GTX1050 Tiしか実質ない

・ Radeon RX6400はこの中では性能がとびぬけているが、中古でも18,000円近くし、しかも前後方向に長いので入らない可能性大。

# まとめると、このPCでGTX1050 Ti のショートバージョン一択。

2slotグラボがすんなりつくライザーカード JIH55Y に賭ける

実は上記の内容をあんまり知らないうちに、YouTubeのコメントに「JIH55Yなら動く」みたいなのあって、あんまり考えず1,700円ほどでヤフオクでぽちってしまった。

型番は「JIH55Y  バーコード部分に CP447396-01」のものである。

なおJIH55Y CP-563121-01 というのもある様子。これはPCIE2と書かれた、PCI-Ex1のコネクタがはんだ付けされているもので、ぱっと見は上記と同じパターンの基盤であるように見えるが。どの世代のものかわからん。

ぽちってから慌てて「JIH55Y CP447396-01」の中古を調べてみたら、ESPRIMO DH77/Cについていた。とか、D581/Cでグラボ動いたって情報を発見したけど、これって一つ前の第二世代 Sandy bridgeじゃん。。。

お わ た。。。。

過去に下のCP-563121-01が ” DH70/HN DH54J DH70/C D751 等用 ” として売られていたことから、おそらくウチの D582/Gで動作する可能性が高いのはこっちだったなあ。

やってみるしかない

中古ライザーボードがやってきたが、まさか職場でマザボから発火したり、ショートさせて焦げ臭いにおいを発する訳にもいかず家に持ち帰ってきて実験することにした。

ほんとは基盤から回路おこしてみようとかでPCI-Eのピンアサイン調べてみたが挫折。めんどくさすぎる。

被害を最小限にするため、メモリやS-ATAケーブルなど外して、CMOSクリアしてからライザー交換して

スイッチオン!

ピーピーピー

もう一回やってみる、ピーピーピーピーやっぱりBEEP音がぁああああああ~。画面もつきません。 4回になっただけか。。。

はい。1,700円捨てました!どうすっかなこれ。。。。


ん?

そう言えば手抜きしてSSDの電源だけ入ったままやっちゃたな。それにライザー入れると、本体の方からは画面出ないんじゃなかったっけ?

よーし死なばもろとも。

メモリー一枚さして、S-ATAもSSDやCD-ROMに繋ぐ。Radeon HD 7570もライザーに刺して。

おりゃ!

うおおおおおお。

BIOSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

すんなりWin10も立ち上がった。やったね!

mini-PCI-Eは動かないみたい

WiFiカードがついてきたけどハード自体が認識されていない様子。WiFiカードが壊れているのか、PCI-E側が反応しないのか不明。多分後者。まあ職場は有線ANだからいいや。なんとなればUSB-WiFiでもいいでしょ。

さあ次なるチェンジへ