「DIYで行うエアコン洗浄」に必要なものと大まかなやり方
2022.2.02 改訂
エアコンの室内機計4台+室外機1台、洗浄回数6回をDIYで行ってみたので、自分なりのポイントです。
エアコン洗浄に必要なもの
・ ブルーシート 初めてやってみる人ほど必要! 馬鹿にするなかれ!
動画や紹介記事で「洗浄は自分でも簡単にできますよ~」みたいに出てるので勘違いをするが、初回は勝手がわからないので、たいてい床に汚水をぶちまける。
ぶちまける原因は、「水の重さ」で養生シートやエアコン洗浄カバーが外れたり、汚水をためるバケツからホースが外れるんだよね。※ 気持ちよーく洗浄しているとホースがバケツの外だったとかあるある( ゚Д゚)
・ エアコン洗浄カバーや養生シート 洗浄カバーは天井埋込型ではかなり有用だったが、壁掛けでは微妙。
壁掛けで洗浄するばあいは、このカバーの天井側を画びょうやピンなどで天井に留めて、エアコンの後側をゴム+巾着のように絞って使うのですが、この天井側が外れて垂れ下がってきたり、巾着が水の重みで緩んだりして、なんかイライラする。しかも狭くてやりづらいのよ。
正面以外はビニールのカバーをめくってそこにノズル突っ込んでやる感じになる。 カバーがへにゃへにゃじゃなくて、ダスキンのエアコン清掃サービスのような四角の枠があればかなりやりやすくなるんだろうけど。
壁掛けにはむしろ「養生シート(=マスカー)」を使う方法を積極的にお勧めする。周囲が開けて圧倒的にやりやすい。
(リンク動画参照)周囲の養生をしっかりした後、エアコン下に1枚長い養生シートを垂らして端はバケツへ。2800mmと500mmの2つがおすすめ。ホムセンにあるよ。
・ やわらかいブラシ こちらも馬鹿にするなかれ。カビの汚れだから、意外とこすらないと落ちないんだよ。 特にプラスチックの外装パーツやドレンパンは洗うだけではきれいにならない。100均にもありそう。
・脚立 通常の脚立だと土踏まずの所がすごく痛くなってつらいです。
最初は家にある椅子でやってたわけですよ。背伸びしないと届かないところもあって、手持の脚立に変更したものの足は痛くなるわ、ネジは落っこちるわ、工具はいちいち降りて取らないといけないわ、バランスも崩しやすいわで、下記を購入した所かなり作業効率がアップしました。
2台以上清掃する予定があるなら、おすすめです!
# 似たようなものは結構あるのですが、作業用のトレーがあって、一番上が垂直に曲げてあって手で持った時に自然と体が垂直になるとか、滑り止めとか、細かい部分にこだわり抜いて(笑)これに決定!
## 実はこの上の部分が垂直に曲げてあるタイプはほとんどない。まっすぐなものばかり。
・ バケツ
・ 電池式噴霧器 3000円前後でホームセンターで購入。噴霧器なんでちょっと水圧が弱いけど、その分細かい霧がでる。 蓄圧式をすすめるサイトが多いけどそんなに値段変わらないし大変だと思うけど?そのかわり、水圧は蓄圧式の方がポンプを頑張れば強くできるかも?
・ フィンの洗浄液 各自おまかせで、紹介動画のいるかさんのようにレンジマジックリンでもいいし、100均激落ちくん= 過炭酸ナトリウム、アルミフィン用洗浄液など お好みで。 アルカリ性の溶液だからフィンが溶けるっていうけど、水でよーく洗浄すれば大丈夫でしょう!
・ ドレンパンなどプラスチック類は、カビキラー系一択
あれば便利なもの
・ エアコンフィンやパーツの洗浄用には「穴あきお風呂マット」 が便利そう 。業者の人が使っててなるほど!と。
・ 高圧洗浄機 これはクルマの洗車目的で買ったんだけど、バッテリー式だし静音モードでやるとちょうどいい圧になるからすごく便利だった。最近買ったものの中で一番のお気に入りです!
クロスフローファンとか一気に洗える。まあお高いので、買うときは勇気がいりましたよ(笑)
壁掛けのまま洗浄する人用の工具
- プラスドライバー(PH2) 長・短
- マイナスドライバー
- 六角3mm
- あれば L字ドライバー フレキシブルドライバーや延長シャフトなど
エアコンを取り外して洗ってやる!と言う気合の入った方用の取り外し工具
・ ヤフオクでレンタルがコスパ最強!
・(上記に加え)真空ポンプ ・バキュームゲージ ・チャック ・ホース ・パイプカッター ・フレアツール ・モンキー ・トルクレンチ ・六角4㎜など
おおまかな洗浄方法
共通:
・お掃除機構付きならまずそれを外す。外さず洗浄したら壊れます。
# 外さないで洗浄する人がいるみたいで、最近のエアコンの電気火災の原因になっているようですぞ!
・電装品部分のタオルや雑巾+マスカーでの防水
・クロスフローファンが抜ければ抜く
・ドレンパンが外せる機種ならドレンパンを外す
・洗浄後は送風モードや外から風をあてるなどして、しっかり乾燥を
通常はドレンパンと外装が一体なので、そのままでは外せない。しかしこのドレンパン部分はしっかりとしたエアコン清掃のキモ部分である。
「エアコンを頑張ってDIYで洗浄したのにまだカビ臭い、、、」と言う場合の原因はこのドレンパンの部分をしっかり清掃していないからと思われる。特に左壁でクロスフローファンを抜けなかった場合は、そうなりがちである。
この場合は「壁に熱交換のみを残して外装を抜き取る。(背抜きっていうらしい)」か「エアコン全体外しちゃう」しかない。
エアコンに向かって右が壁
動画と同様に、左からクロスフローファンを抜いて壁掛け洗浄
エアコンに向かって左が壁
クロスフローファンはできれば抜きたい。エアコンの右側を完全にばらし、フィン全体を浮かせば右抜きできるかもしれないが手間を考えると、全体外しちゃった方が楽。
じつは工具さえあれば「エアコン全体外した方が清掃は楽」
えーそんな大それた事!って思うでしょ?でも” もしエアコンが外せたら? ” と想像してみてください。
分解も壁にかけたままよりずっと簡単そうですよね?清掃も外した部品を外で洗っちゃえば良いのだから、室内の養生とか要りませんよね?洗いやすいし、お日様出てれば乾燥や紫外線で殺菌もできそうですよね?
ポンプダウンして、室内側の2分3分のフレアのつなぎ目を外して、後は背板に上からかかっているだけだから上に持ち上げて外すだけなんです。ポンプダウンは初めてやるときはドキドキしますが、何度かやるとこんなもんかって感じです。
ただし本体側の銅配管を壊すとエアコンは廃棄か、銅配管のロウ付けで配管再生が必要になります。
超重要! エアコン本体側のナットはステイ=位置を変えずにスパナなどで保持のみで「配管側のナットを回すんですよ!」
保証はできませんが、1回くらいならフレアは再利用できそうですよ。ナイログなど塗っておけばなお良し。
心配な人はフレア切り直しだけど、結構手間だし長さが微妙に短くなるので、「まずは再利用でやってみて、漏れるようならフレア切り直し」で良いのでは?
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