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DIYで壁掛けエアコン シャープAY-W28SXの洗浄に挑戦して地獄をみる・その1

2020年12月16日

天井埋め込みエアコンの成功に気分があがり

「さあて、壁掛けエアコンの方にも挑戦しようかなあ~」「簡単そうな東芝の奴からやってみようかなあ~」と。
しかし、連れは「寝室にあるシャープの奴をまず初めにやってよ!」と。。。
「えええ!あれは、、、」
実はこのシャープのAY-Wシリーズは、ぐぐってみたところ”エアコン洗浄のプロでも文句が出る大変さ” ”複雑な配線の取り回しと多数のねじ、隠しねじ”があるらしく、プロでも断られる事があるらしいという「いわくつきの機種」で、頼んで断られるのもしゃくだしどうせなら「シャープのお掃除サービス」に頼もうと思っていた機種なのです。
# シャープのお掃除サービスなら値段も手ごろだし、なんといっても自社製品だから熟知してるだろうから。
でも失敗を恐れていてはDIYはできない。2008年式だから壊してしまったら買い替えよう!
と、トライしたのが地獄のはじまり。

まとめ : 最初にまとめを書いときます。
・ この機種はDIYで洗浄するのは”全くお勧めできない”
・ 初回だと、その構造や配線取り回し、組み立て順がわからず手探りになるので「丸1日で終わらない!」
・ 汚れが半端ない!
# これは、この機種は本来”お掃除ロボット?がほこりを「外に」捨ててくれるはず”が、そこが詰まってしまい、周囲にほこりやゴミが蓄積しまくるため、と思われる。
・ ほこりやカビの塊がフィンやファン以外に配線や細かい部分プラズマクラスターの部品まで入りこんでおり、「一体どこまで清掃したらいいのかわからない」

さあ、でもやってみたいと言う変わった方にこのページを贈ります。

< 必要なもの >
・L字の首の短い Ph2+ドライバー
例えば最初にカバーを外す時に、こんな隠しねじがあります。当方は写真のような奴でなんとか緩めましたが、立て付けの具合か2回目外す時には入りませんでした。
あと、当方のように左側が壁の場合は、左にあるダスト機構の取り外しに普通のドライバーでは手が入りません。
これは必須かもしれない。
AY-W28SX隠しねじ
・ヘッドライト
天井とエアコンのクリアランスによりますが、天井側のネジがこれまた絶妙な角度で、ブラインドだとえらい苦労します。天井ぎりぎりまで首を捻じ曲げてネジが見えるようにやらないと、かなり苦労します。
あった方がかなり良いもの
・ コネクタ外し 最初にカバーを外す時に9個コネクタを外す必要があります。
当然爪がついているので爪を押しながら抜くだけですが、ここが極めて狭く、指が入りずらい。
配線も細いので無理は禁物だから外すのにかなり手間取ります。
# 割ってない割りばしとかを削って爪を作れば代用できるかも知れない。
## 写真のように少し浮かせてからやる手もありますが、上側の隙間がなく指が入りづらいのは同じなので、たいして楽になりません(泣)
配線コネクター
・ 首がフレキシブルに曲がる延長ビット
上記の天井部分やドレンハイプの固定ネジなどに、あればかなり助かります。

大まかな手順

0、大きな全体のフラップとフラップ外し
大きなフタを外します。下の左右のぽっちを押して上にずらすだけです。
エアコンの風がでる横一文字のフラップは中央部分がちょっと外しづらいです。フラップ自体をたわませるのと、中央2本の(フラップではない)取り付け側のバーを押してあげると外しやすかもです。
1、壁側の保護カバーおよび全体カバーの外し
青丸のネジを外すと、壁側の下面の保護カバーを外せるようになります。
本体カバーとの境目に爪がついていますが、隙間を作って少しずつ浮かせれば外れます。
全体カバー
下部カバー
2、コネクターカバーおよびコネクター外し
既に写真提示しましたが、コネクターカバーを外してコネクター9個を外します。
写真の紫色の隠しネジ上下を外します。
コネクタカバー
コネクタカバー注意書き
隠しネジ上
3、カバーを外します。天井側の奥に爪がかかっていますから指を入れて全体的に浮かします。
その後下や左右を少しずつ浮かしていくと外れます。
# コネクタの配線に注意。
4、お掃除機構を外しますが、左お掃除モーター1個、右お掃除モーター2個のコネクタをまず外します。
# ここは組付け時に”悩みが出る”のでコネクタ部分の必ず写真を撮っておいたほうがいいです。
左右にある(右は下側)のフィルター巻き取りモーターのコネクタは、入るようにしか入らないようにできてはいますが、柔いので挿入時は無理に入れて壊さないよう注意。
右の上モーターはお掃除のブラシをぐるぐる回しています。両方とも黒配線なので極性はないと思いますが、念のためどちらがどちらか写真を!
右モーター
・ 次に天井側の奥のねじ3本を外します。とてもやりにくいです。(写真は中央と右のみ)
・ 下の4本のねじを外しますが、ここはフィルター止めを開いた状態にしてその穴からアプローチしないと、うまくいきません(写真は中央と右のみ)
# ◇のネジは外す必要はありません。これはお掃除ブラシと、フィルターのガイドとなる鉄板を止めています。
お掃除機構ネジ
・ 左側のお掃除ファンボックスとお掃除機構を接続するネジを外します。(写真に写せませんでした)よく探してみてください。また、ダストボックスから外の配管につながるネジを外します。
# もしかするとここで左方向から1本ネジで止めてあったかもしれません。
ダストボックス連結ネジ
ダストボックスとドレンパイプ
外れたら、クリーム色のダストボックスを左にずらして連結を解きます。
ついでにドレンパイプとホースの連結部分を外しておきます。
・ 次に、今回大はまりした部分で、正常状態の配線の写真がないのですが、
「このお掃除機構の天井側にはリミットスイッチが2個あって、コネクタが2個あります。」
「このコネクタは外すのは簡単なので、夢中でやっているとつい存在を忘れてしまって後でコネクタが2個余ります。」
「このリミットスイッチのコネクタをつながないと28-0(お掃除機構エラー)が出ます。あと、フィルターの状態を感知できないためかカンカン大きな音が出てしまいます。」
お掃除機構リミットスイッチ
上の緑枠の2個の部品がリミットスイッチです。わずかに出ている金属部分がスイッチになってます。後側の爪を外すとお掃除機構のメッシュから分離できます。
リミットスイッチ単体
予想される動作としては、、、
「リミットスイッチのところまでフィルターが押し込まれているかどうかでモーターの回転方向を変える。モーターの回転方向を変えることにより、フィルターの巻き取り、送り出しを可能としている。」
と言うところでしょうか?
リミットスイッチフィルタ装着時
このコネクタおよび配線を分離します。
・ 最後にお掃除機構を軽く浮かすと、下側に配線が這っています。
一部インシュロックで止まっているので配線を傷つけないよう気を付けながらカットします。
お掃除機構下部配線
下部配線インシュロック
ここまでやってやっとお掃除機構が外せます。。。
お掃除ロボット全景